キミと、世界の果てまで。

「ゴメン、寛司…！！」



「未来っ…！！」




身体の向きを寛司と真反対の方向へ向け、急いでクロスをペンダントに戻すと、あたしは走って寛司から逃れる。


このまま寛司と話していると、全てが崩れそうで、怖かった。



でも、そんなあたしの思いにも、寛司は答えてくれないんだね？




「待てよ未来…！」




なんで、なんであたしの事を追いかけてくるの…？


そんなに心配そうな表情を浮かべて、あたしの名前を何度も叫ぶの…？




「追いかけて来ないでよ、寛司…！」



「今の未来は、自分一人で物事を抱え込んでる！そんな未来を放っておける訳ないだろ！」



「寛司には関係ないじゃない！」



「あるんだよ…！」




あたしの足を動かすスピードは緩まる事がないまま、あたし達は模擬店で賑わう校舎の中へと入っていった。




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