キミと、世界の果てまで。
「ごめんね、あたしのせいで寛司にバレちゃって…」
「いや、別にいいけどさ…。なんかカンジのヤツ、引っかかるんだよな…」
眉間に皺を寄せているレンも、きっとあたしと同じ事を考えている。
それは、何故チャームに関する記憶が、寛司の中に残っているかという事だ。
普通の人間には無い能力が、きっと寛司にはあるんだ。
だけどその能力が一体何なのか、予想する事も出来ない。
「ま、結局俺達が色々考えても、分かんねぇモンは分かんねぇよ!」
「レン…?」
「寛司にどんな能力があるか知らねぇけどさ、アイツは持ちたくてその能力を持ってる訳じゃねぇだろ?」
確かに。
あたしだってよく考えれば、何でチャームを封印するターゲットとして、ピックアップされたんだろう。
護りたい存在が居るのは、きっとみんなも同じなのに。
「分かる時は絶対に来る。その時まで俺達は待つ事しか出来ねぇよ」
「…そうだね、レン」
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