キミと、世界の果てまで。



今日も空は快晴。

眩しすぎる程に輝きを増している太陽を、手で掴むフリをする。




「それよりも、俺達が今専念しなければいけないのは、チャームを全部封印し終える事」



「うん…」




授業中に見た夢で、クロスが言っていた事と、まったく同じだ。


やっぱり今のあたしは場違いみたい。恋や愛やで悩む時間は無いんだ…。



現実を思い知らされて、胸が締め付けられる思いをする。なんだか青空が憎く思えてきた。



レンは…レンは、恋に悩んでいるんじゃなかったのかな?


心に決めた人が居て、告白大会の時にはその人に気持ちを伝えるんじゃなかったのかな?


その気持ちはもう…無かった事にしたのかな?



全ては、チャームを集める為に。




「そういえばさ、ミライはどこ行くつもりなんだよ」



「え?」



「俺に着いて来て欲しい所があるんじゃなかったのか?」




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