キミと、世界の果てまで。
ドクドクと血液が流れる。
うっすらと冷や汗が浮かんでくる。
おばさんはあたしの要望に、苦笑いを返した。
「寛司ね、謹慎が結構きてるみたいでね。おばさんやおじさん、レンくんまで部屋に入れてくれないのよ」
「え…?」
おばさんの反応を見ながら、あたしはレンにも視線を移す。レンは困った顔をしながら、髪をゆっくりと掻き上げていた。
「部屋に鍵が掛けてあって。ご飯はとりあえず廊下に置いてるんだけど、ちゃんと食べてるみたいだから安心してね!」
「おばさん…」
違う。
寛司が弱っているのは、謹慎が原因じゃない。
きっと、誰でもない、このあたしのせいなんだ―――
「一回だけ、チャンスをくれませんか?」
.