キミと、世界の果てまで。
でも、あたしにはまだ、やらなければならない事がある。
それが、今日寛司の家を訪れた、一番の理由だから。
「あのさ、寛司」
「ん…?」
「ちょっと話ぶり返すようで悪いんだけど、今日は寛司に話があって、此処に来たの」
一言で、雰囲気が一転する。
あんなに明るかった寛司の表情が、だんだんと怖がったモノへと変化していく。
この表情を作っているのは、あたし。
寛司を凶暴化させてしまうかもしれない。だけど、どんな状況でも、あたしは寛司に話しておきたい事があった。
寛司…
文化祭の時も、今から話す事も、本当に自分勝手でゴメンね…。
「あのね、告白大会の事を謝りに来たの」
「は…?」
「あの時は寛司の気持ちを無視して、自分で物事を進めちゃってごめんなさい」
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