キミと、世界の果てまで。
有り難い事に、ブラックホールが出現した被害なのか、リビングから外へと続く窓ガラスが割れていた。
あたしはこの間習得したバリアを発動して、レンと寛司を護りながら、外の世界へと足を踏み出す。
さすがにレンの翼では、あたしと寛司を抱えたまま飛ぶ事は出来ない為、出来る限り足を動かして、道路を駆け抜けた。
「…ヤベぇな。どうやらチャームは町中に現われているらしいな」
「酷いよ、こんなの…」
「チャームってこんなにも恐ろしい物なのかよ!信じらんねぇ…!!」
それぞれが思いを発しながら、町を駆けて行く。
―――町中ではチャームの被害が出ており、あらゆる所でブラックホールが出現している。
ブラックホールは人、動物、あらゆるモノを吸い込み、酷い所では住居まるごと吸い込まれた地帯もあった。
残るチャームは、赤のチャームと黄のチャーム。
恐らく今回のチャームは、“光”を吸い込んでいると考えられる、黄のチャームだ。
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