キミと、世界の果てまで。
「カンジは―――オキカ様の生まれ変わりだ」
「え…?」
寛司は…オキカ様の生まれ変わり?
「この事は異世界に居る時から知っていた。ミライに何度も打ち明けようとしたが、やっぱり無理だった」
「レン…」
「今回の俺達の目的は、地球を救う事とは別に、カンジを覚醒させ、天界へと送り出す事でもあったんだ」
言葉が理解出来ない。
寛司を覚醒させる?天界へと送り出す?
「ミライは疑問に思っていなかったか?“何で自分がこんな使命を背負うハメになったんだ”って」
「そう、だけど…」
「それはオキカ様の生まれ変わり…カンジが近くに居たからだ。ミライが使命を背負う事は、ずっと前から決まっていたんだよ」
こんな事ってあんまりだよ、ねぇ寛司…。
あたしがずっと護りたいと願っていた存在が、まさか神にとっての神の生まれ変わりだったなんて…。
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