キミと、世界の果てまで。
「俺は―――何処に居ても、お前の事をこれからも一番に想っているから」
「レン…それって…」
「結ばれないと知っていた。だけど俺は、いつの間にかミライに惹かれていた」
「ウソ…」
告白大会の真相が、やっと見えてきた気がする。
もしかしたらあの時寛司が喧嘩を起こさなければ、レンはきっと―――
「俺は、ミライに恋をした」
「―――っ…!」
満面の笑みを浮かべると、透けている手足の先からゆっくりとレンが消えていく。
頬を触っている手も、少しだけ触れ合っている足も、ゆっくりと消え去っていく。
「レン…レン…!」
「最後まで笑えと言ったのはミライだろ?俺は寛司と同じで、いつでもミライに逢えると信じてるからな」
レンの顔が、ゆっくりと近付いてくる。
黄のチャームが現われた時は額だったレンの唇は、今度はあたしの唇に降り注いだ。
こんなに幸せな最後、絶対に無い…。
あたしがそっと目を閉じると、レンは完全に消え、あたしの前から姿を消した―――
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