キミと、世界の果てまで。
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「二千二百十年、八月九日のニュースをお送りします!」
アナログからデジタルへと時代は変化し、車はガソリンを使わずに空を飛ぶ時代・それが二十三世紀。
二十一世紀にはどんどん消滅していた自然は、何故か二十二世紀を過ぎると、驚くべき速さで復興を果たしていた。
その為、空気は格段と美味しいモノとなり、河川や海でも堂々と楽しむ事が出来るようになっていた。
地球の危機から二百年が過ぎ、どんどん進んでいく科学や時代。
だが、その中でも、昔からずっと姿を変えない町があった。
そこは町全体を森に囲まれており、何処よりも空気が澄んでいて、それでいて人と人のふれあいが耐えない場所。
そんな昔から姿を変えない町の道路沿いに、ひとつの墓地があった。
町中の町民の墓が集められている墓地の中で、線香の煙を立てながら、一人の老人がずっと手を合わせている。
「ミライおばあさん…アタシももうあばあさんが亡くなった歳になってしまったよ…。それでもちゃんと、毎日を生きているよ」
その老人は、自分の祖母の墓に来ているらしく、ずっとボソボソと何かを呟いている。
その祖母は、想像以上に老人の人生に影響を与えていたらしい。
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「二千二百十年、八月九日のニュースをお送りします!」
アナログからデジタルへと時代は変化し、車はガソリンを使わずに空を飛ぶ時代・それが二十三世紀。
二十一世紀にはどんどん消滅していた自然は、何故か二十二世紀を過ぎると、驚くべき速さで復興を果たしていた。
その為、空気は格段と美味しいモノとなり、河川や海でも堂々と楽しむ事が出来るようになっていた。
地球の危機から二百年が過ぎ、どんどん進んでいく科学や時代。
だが、その中でも、昔からずっと姿を変えない町があった。
そこは町全体を森に囲まれており、何処よりも空気が澄んでいて、それでいて人と人のふれあいが耐えない場所。
そんな昔から姿を変えない町の道路沿いに、ひとつの墓地があった。
町中の町民の墓が集められている墓地の中で、線香の煙を立てながら、一人の老人がずっと手を合わせている。
「ミライおばあさん…アタシももうあばあさんが亡くなった歳になってしまったよ…。それでもちゃんと、毎日を生きているよ」
その老人は、自分の祖母の墓に来ているらしく、ずっとボソボソと何かを呟いている。
その祖母は、想像以上に老人の人生に影響を与えていたらしい。
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