キミと、世界の果てまで。
目の前には、驚くべき光景が広がっていた。
純白の衣服を纏い、頭部には光で出来ていると思われるリングが輝いている天使に、
赤、青、黄、緑、茶という色鮮やかな式服を着た、五人の神々の姿。
そして―――
「皆、我の前へと整列を」
黄金に輝くイスに座っている、一人だけ雰囲気が違う老人の姿があった。
いや、老人ではなく―――間違いなく、この世の全てを纏める存在、
神にとっての、神だ。
「はっ!皆揃いました、オキカ様!」
オキカと呼ばれた神々にとっての神は、その場に居た神々や天使達が整列したのを確認すると、厳しい表情を浮かべながら、ゆっくりと口を開いた。
「突然の事ながら…私オキカは、この天界を去る事となった」
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