キミと、世界の果てまで。
「例え絶対とされている神だって、いつかは終わりが来るものだ」と付け加えたオキカ様は、どこか哀愁を漂わせている。
苦しそうな神々や天使の姿に、あたしの胸はギュッと締め付けられた。
「私が居なくなるという事は、この世界は今すぐにでも滅亡の危機にあるという事」
「オキカ様、それは―――!」
「だから、私の最期の力を振り絞って、ある魔法を掛ける事に決めた」
…魔法?
普段耳にする事のない珍しい言葉に、戸惑いを覚える。
神という存在は、空想の世界でしか存在しないと思っていた魔法ですら、簡単に操ってしまえるのだろうか。
改めて思う。
あたしはこれから、凄い事に巻き込まれていくんじゃないか、と。
「私が居なくなってからの世界に、寿命を付ける魔法をな」
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