キミと、世界の果てまで。
―――世界に、寿命を付ける…?
「それは…どういう事ですか?」
赤の式服を着た神が、しっかりとオキカ様を見据えながら尋ねる。
それは、今まさにあたしが疑問に思っていた事だった。
「よく聞いてくれた、赤の神よ」
「寿命を付けるという事は…我々が守っているこの世界は、いつかは無くなってしまうという事ですよね?」
「ハッキリ言えば、そういう事になる」
「…私は賛成できません、オキカ様の考えに!何故必死に守り抜いてきた世界を、我々の我が儘で滅亡の危機に―――」
「よく聞け、赤の神よ。話には続きがあるのだ」
一瞬、辺りが静まり返る。
言い合いをしていた赤の神も、オキカ様の凄い剣幕に、ただ口を閉じるしかなかった。
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