キミと、世界の果てまで。



そう厳しくもどこか優しい表情で告げたオキカ様は、年老いながらも、どこか威厳があって。


さすが神の中の神だと、そう感じる他なかった。




「さて、私はもうこの世界に長居していられないようだな」



「オキカ様…?」



「もう限界のようだ…身体、が―――っ!」




痛々しい悲鳴をあげながら、豪華なイスに腰掛けていたオキカ様が、急遽地面に倒れこむ。


突然の事態に、五人の神々や天使は、急いでオキカ様に近寄った。




「オキカ様!!」



「身体がッ…張り裂ける―――!!」




きっとこれが、魔法の代償。


我が身よりも、自分の使命を優先したオキカ様の優しさの形が、この代償となっているんだ。


震え始めた掌で、自分の服の裾を掴む。


そうでもしないと、オキカ様のこれから起こりうる事態を受け入れられそうになかった。





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