キミと、世界の果てまで。
***



気が付けば、再びあたしの部屋のベッドに寝転ぶようにして、現代へと帰ってきていた。


いや、「意識が戻ってきた」と言った方が正しいのだろうけど。


レンはベッドに寄り添うようにして、あたしの髪の毛を掬う。その行動は、なんだか魔法を掛けられているようで、少しもどかしく感じた。




「ミライ、これが遥か昔、天界で定められた地球の運命だ」



「本当の事…なの…?」



「ああ。俺がソードをミライの額に付けて、昔の天界での一部始終をミライの脳に流し込んでた」




…そうだった。

元々、あたしはレンのソードを額に付けられた事により、あんな映像を見るハメになったんだった。



オキカ様の死に

色鮮やかな神々

純白の天使達


あたしの見た光景は

全て全て、現実の集まり。




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