キミと、世界の果てまで。
レンはあたしの髪の毛を救うのを止め、頭をトントン…と子供をあやすかのように叩いてくる。
「レン、あたし子供じゃない」
「まだまだ子供だっての、俺から見れば、な?」
そう怪しく笑うレンは、自らが着ている軍服のズボンから、何かを取り出した。
あたしが抵抗する間もなく、その「何か」は、あたしの首に装着されていく。
抵抗しようと思わなかった。
寧ろ、その逆だ。抵抗が出来なかった。
レンを見ていると、なんだか自分がおかしく思えてくる。今の自分は、まるでレンに操られているみたい。
そんな自分の変化が、怖い。
「ミライ、見てみろ」
「え…?」
レンに言われるがままに、あたしはベッドの向かい側に置いてあった全身鏡を視界に映す。
そして、絶句した。
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