キミと、世界の果てまで。
首でキラキラと輝くクロスのペンダントを、あたしは優しくゆっくりと撫でる。
そっと、我が子を愛おしく思うように。
「クロス…あたしの相棒、クロス…」
「気に入ったみたいだな。でも、まだ話は終わりじゃない」
そう淡々と告げるレンは、スッと立ち上がると、あたしの首元に存在しているクロスのペンダントに指を立てた。
「な、何する―――」
「Crossing and movement.」
レンが謎の言葉を唱えた途端、あたしの部屋は光に包まれる。
眩しい、そんなレベルじゃない。
首元が圧迫されている感覚に陥る。
突き刺さるような光が徐々に弱まってきた所で、あたしはそっと片目を開いた。
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