キミと、世界の果てまで。



驚愕の光景が広がっていた。


光など眩しいなどを気にせず、あたしは無我夢中でレンに近付く。




「レン!どういう事…!?」



「どういう事って、何が?」



「何が?じゃないっ…!なんであたしのクロスが…クロスのペンダントが、杖に変化してるの…!!」




そう。今さっきまであたしの首元で輝いていたクロスのペンダントが、レンが発した理解不能な呪文により、簡単に振り回せそうなサイズのクロスの形をした杖に変化していたのだ。


そっと自分の首元に触れてみるけど、やっぱりクロスのペンダントは存在しない。


正真正銘、あの杖はクロスのペンダントが姿を変えたものだった。




「この姿は、クロスの本来の姿だ。クロスの力を濃縮すると、ペンダントになる」



「そ、そうなの?」



「ああ。この杖でミライは地球を、この世界を救うんだよ」




杖で世界を救う?

一体どうやって?




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