キミと、世界の果てまで。



そんなあたしの疑問を掻き消すかのように、レンは言葉を発した。




「ミライ。あの天界の話には、まだ続きがあってな」



「続き…?」



「そうだ。オキカ様が居なくなってからの天界の話がな」




…オキカ様が居なくなってからの、天界での出来事。


聞きたいような、聞きたくないような、そんな迷いがあたしの中で生まれる。




「聞きたくない、そんな顔してるな、ミライ」



「へ…?」



「でもミライには受け止めて欲しい事実なんだよ。これから地球を救うのなら、尚更」




レンの真剣な眼差しが、あたしにしっかりと向けられる。


顔を背ける事が出来ずに、小さく頷いたあたしを見て、レンは全てを話し出した。




「実はな…」




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