キミと、世界の果てまで。
レンとオキカ様の言っている事が、まったく同じだ。
あたしがチャームを集め終えると、世界の寿命は永遠のモノとなり、願いをひとつだけ叶えてくれる、そうでしょ?
「そのクロスの杖は、神々を封印してチャームにする際に必ず必要になってくる。いつどこで災いが起きてもいいように、肌身離さず持っとけよ?」
「あ、うん…」
「じゃクロスをペンダントの姿に戻すか。Crossing and settling.」
レンがクロスを杖にした時と同じように指を立て、呪文のような言葉を口にすると、あっという間にクロスはペンダントへと姿を変えた。
チャリン、と音を立て、ベッドの上へとペンダントが落ちていく。
「これもクロスを発動させる為の呪文だ。ま、実際にチャームを封印する時に、この事は教えてやっから」
「あの、レン…!!」
「なんだ?ミライ」
「貴方は…レンは一体何者なの…!?」
ベッドから身を乗り出して、思わず尋ねてしまう。
そんなあたしの姿を見て、レンは不敵そうに笑った。
「俺は―――異世界から来た、騎士だよ」
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