キミと、世界の果てまで。



どうやらかなりのイケメンらしく、彼氏持ちの女子でさえ、黄色い悲鳴を上げている。


チラッと金髪の髪の毛が見えて、さすが寛司の従兄弟だな…と、思わず納得してしまった。




「あの人、寛司くんの従兄弟なんだってね!」



「ああ。俺のお気に入りの金髪真似しやがって、ちょっとムカついてるけどな」



「でも、寛司くんもあの編入生もどっちもイケメンで、さすが従兄弟だなって思っちゃうよ!」



「んま親戚だしな。同じDNAも多少は流れてるんじゃねぇの?」




少し苛立ちながらも愛海ちゃんと楽しく談笑する寛司をよそに、あたしはあの編入生の姿を観察していた。


愛海ちゃんの言う通り、なんだかイケメンの雰囲気が漂っている感じがする。


背伸びしても、どう足掻いても顔だけは見る事が出来なくて、あたしは必死に顔を捜す術を考えていた。




「何してんだ未来」



「あの編入生の顔がどうしても見れなくて…」




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