キミと、世界の果てまで。



瞬間、クラス中が静かになる。




「未来、お前何やってんだ―――」



「あーらゴメンナサイねレンくん?あ、そうだ!その濡れた制服乾かさないといけないし、お詫びもしたいからちょっと来てくれる?」




水筒の中に入っていた水まみれのレンの腕を、あたしはガッシリと掴むと、寛司のお説教を無視して、急いで教室から飛び出した。




「って、何すんだよミライ!」



「黙って来いッ…!!」




レンの問い掛けに答えないまま、あたし達は冷房設備が整っていない、蒸し暑い廊下を歩き続ける。


人がまったく居ない、特別教室棟と呼ばれる場所に着くと、あたしはレンの腕から手を退けた。




「たくよ、ミライは乱暴だな。俺の鍛え上げた肉体が傷付いたらどうすんだよ」



「そんな事どうでもいい。それよりも、ちゃんと説明して!」



「なんだかかなりご乱心のようだな?」



「当たり前でしょ!?どれだけあたしが焦ったか、レンには分からないでしょ…!」




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