キミと、世界の果てまで。
日本語も、地球へ来る際に魔法で叩き込んだらしい。
だから異世界から来たクセに、日本語ペラペラなのか、と思わず納得してしまう。
夏休みの間、一応レンとチャーム探しもしてみたりしたけど、結局収穫ゼロのまま、夏休みを終えてしまった。
それにしても。
「ちょっと…寛司にレン!ちょっとは待ってよね!ただでさえ男に着いていくのが精一杯でなんだから」
「待ってたら完璧に遅刻だろーが」
「これくらいで息切らしてるって、未来運動不足じゃねぇの?」
「煩いよレンに寛司!」
走るペースを遅くしながらも、あたしは足を止めるような事はしなかった。
久しぶりに走ったからなのか、はたまた寛司の言う通り運動不足なだけなのか、
あたしの呼吸は、少し荒くなっていた。
いつもならこのくらい走ったって余裕なのに、今日はいつもの様子が違う。
バクバクと動く心臓が、酸素を求めてる、苦しいと叫んでる気がするのだ。
.