キミと、世界の果てまで。
だけど、あたしはここでヘコたれる訳にはいかないんだよ。
みんなの命を、あたしの大好きな森を、全てを取り返さないといけないんだから…!
「レン…あたしは救いたいの!大切な人達を、大切な地球を…!」
「ミライ…」
あたしの言葉に何かの意志を固めたレンは、一瞬にして真剣な顔付きとなり、周りをキョロキョロと見渡し始める。
そして、意を決したように、口を開いた。
「今から、俺がクロスの力を開放する」
「どういう事…?」
「本来ならばクロスの主―――ミライが呪文を唱え、クロスをあの杖の姿にしなければいけないんだが、クロスを杖にする作業は、ああ見えてかなり体力を消耗するんだよ」
「その作業を、レンがやるって事…?」
「ああ。俺にはソードも開放するという作業もあるが、きっと大丈夫だ。俺の体力はきっと持つから」
あたしに向けられる優しい眼差し。
レンの事、信じていいんだよね―――?
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