キミと、世界の果てまで。
「ミライ。この災いは間違いなく“緑の神”の仕業だ」
「緑の神…?」
「ああ。森や草木などの植物を司るのは、緑の神だからな」
しばらくお互い無言で走っていると、突然レンがこんな事を言い始めた。
確かに、“緑”と言われて想像するのは、植物系だったりする。
「でも、それだけでチャームの在り処なんて分からないよね…」
「本来ならば、ダメージの一番多い場所にチャームが潜んでいる事が多いんだ。思い出してみろ。“茶の神”の災いが起きた時、一段と崩壊が激しい場所があったろ?」
レンに初めて出会い、そして助けられた時、あたしはすっかり変わり果てた地球の姿を見て、絶望という感情を味わった。
「ミライは記憶が無いかもしれねぇけど、俺はそんな場所でチャームを封印したんだ。でも、今回はその方法は使えない」
「なんで?」
「砂が全部巻き上げられた事により、どこが一番ダメージが大きいかが判断しにくいだろ?」
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