キミと、世界の果てまで。
周りを見渡す。
レンの言う通り、砂が一粒も残っていないこの空間で、その方法でチャームを捜すのは、ほぼ不可能だ。
「困ったな。このまま捜してても時間を食うだけ。埒(らち)が明かねぇよ」
「…ごめんなさい」
「ミライ?」
「やっぱりあたしが呪文を唱えたからいけなかったんでしょ?あの時、かなり焦ってたから…」
助けないと、
助けないと、
自分が守らないと。
少し前のあたしは焦りと苛立ちで、身体中を支配されていたんだ。
冷静になって、自分はなんて事をしたんだ…と、思わず後悔してしまう。
「レンの忠告を聞いておけばよかった。本当にごめんなさ―――」
「いや、謝る事はねぇよミライ。お前はある意味良い仕事をしてくれたな?」
「へ?」
レンの温かい手の感触が、あたしの頭を通して伝わってくる。
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