愛して欲しいなんて言わない(番外編)
「もう少ししたら部屋に戻るから
鈴子さんはもう休んでよ」

「かしこまりました」

鈴子さんは立ち上がると
お辞儀をして
離れを後にした

一人になると俺は天井を眺めた

明日もつまらないパーティだろう

心にも思ってないお世辞が飛び交い
乾いた笑いの裏に隠されている他人の心を読む

邪悪な心ばかりが集まるパーティに
何の意味があるというのか

意味のない他人との交流など
時間と経費の無駄だと思わないだろか

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