恋ザクラ【壱】

『何にも言わずに
 最後まできいて。


 アタシ、気づいたのは
 つい最近なんだけど、

 そうなってたのは
 小学校くらいからで、

 親にも言ってなくて、
 てか言えなくて。


 その内容なんだけど、

 アタシは女の子が好きなんだ…』


(涙が出てきてしまう。
 止めないと…)


瑞:そうだったんだ。
  話してくれてありがと。

(ん?)

『どうして?
 何も言わないの?』

瑞:私に何か言う理由はないよ?
  そんなの人それぞれだし、
  ね?

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