恋ザクラ【壱】

『はじめ、
 瑞貴の前に行ったときは
 やめようと思った…
 でも、誘惑に負けて。

 本当にアタシってダメなやつだよ。

 じゃあ帰るね』

瑞:待って。
  私の話は聞いてくれないの?

『あ…』
座って聞くことにした。

瑞:私がキスされて、
  その人が帰っていくときに
  後姿を見たの…

『え!?
 じゃあ、』

瑞:うん。
  なんとなくだけど
  わかってたよ?

『じゃあ何でスグに言わなかったの?』


瑞:これ言っちゃうと
  話しは終わりだけど…
  聞く?


『うん。』

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