恋ザクラ【壱】


『ありがと。
 嘘でもそんなこと
 言ってもらえて嬉しい』



瑞:私、嘘なんか・・・・


アタシは首を振って話した。

『無理してる顔。
 アタシには分かるんだよ?』


瑞:そんなこと言って
  無理してるのは
  花音じゃないの?


(え!?)

アタシは驚いた。

『だって・・・』


瑞:だってじゃないの。
  それに、アタシは
  嘘なんかついてないんだから!!


瑞貴が部屋を飛び出した。



『まって!!』


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