流れ星
「「あたしも志保も朝陽のこと信用してるよ……。
だから今の恋の話、してほしかったんだよ。
加奈の話なんか誰も本気にしてないよ………
あんたの話が、あたしたちの真実だもん。」」
……………有紗…っ
有紗はあたしを汚いもののように見たんじゃなかった。
あたしが全てを隠して、心を閉じていたことにガッカリしたんだね………。
………ごめんね、有紗。
「志保は、朝陽が泣くなんて思ってなかったから大泣きしたんだよ。」
志保が…………?
「栗菜は加奈に相談したの間違いだったって後悔してる………。」
…………そう…だん?
栗菜はあたしとの関係を加奈に相談してたんだ……。
「あたし、栗菜は悪い子じゃないと思う……。
けど朝陽の彼氏を取ったのは今でも許せない。
だから………朝陽が栗菜を許すならあたしは栗菜を許すよ。
朝陽の考えはしっかりした正しい答えだって思うから………。
朝陽のこと信頼してるから言うんだからね?」
そう言う有紗の声はしっかりして、頼りになるように思った。
あたしもね、
有紗の言葉を信じてるよ。
有紗が信じてくれるなら喜んであたしも有紗を信じる。
今なら栗菜に感謝できるよ。
あの時、栗菜から離れなければ有紗や志保みたいに大切な友達、できなかった。
だからね…………