流れ星



それから俺の1日の過ごし方は変わった。

朝起きたら学校へ行く準備をして、家を出る。
次に親友の昌樹(マサキ)の家に行ってから学校へ行く。


まぁ、教室には行かないけどな。



「夕陽、合コン♪

美人揃いだぜ〜?」



昌樹のいつもの言葉には耳を傾けなくなった。

なんでかは自分でもわかんないけど。




朝陽は1年だから校舎が違うのか………

俺から行かないと会えないよな。



「…………はぁ〜…。」



「夕陽、好きな奴でもいんのかぁ〜?」



昌樹がニヤニヤしながら言ってきた。


…………恋……恋!?



「恋とかないっ!!

ありえないだろっ」



まず会ったばっかなのにすぐ好きになるなんてないだろ、この俺が。

昌樹が変なこと言うから動揺したんだ………。



「なぁ、昌樹。

1年で一番モテんの誰?」



ただ単純に知りたかった。


昌樹は少し考えてから話し出した。



「まぁ、美人なのは有紗ちゃんだろうな。
クール&ビューティー?」



…………有紗って誰だ?



「可愛いのは志保ちゃんかな?

年上の彼氏がいるから無理だけどなぁ。」



志保ちゃんねぇ………

昌樹、詳しくね?



「けどやっぱモテんのは朝陽ちゃんかな♪

美人だけど絡みやすいし、有紗ちゃんよりも親しみやすいし志保ちゃんよりも大人っぽいっ!」



…………………ふ〜ん。

そんなに有名なのか。








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