流れ星

告白






「………似合ってる…?」



「大丈夫♪

それなら小此木先輩も喜ぶよ。」



そう言い、有紗はあたしの唇にグロスを塗った。

あたしは今日、夕陽に告白するつもり………



次はいつ会えるかわからないし、これ以上迷うようなことはしたくないから。

有紗にもそう言ったら……


「じゃぁ綺麗にしなくちゃね。」



って言って今にいたる。


けど、慣れない化粧があたしに似合ってるのかまだ不安………。




夕陽は…………


この化粧、似合うって言ってくれる……?




「じゃぁ……有紗、あたし行ってくるね。」



「うん。」



有紗は満面の笑顔で手を振ってくれた。







あたしはゆっくり、屋上への階段を上る………

歩いてる間、ずっと考えてた。


まだ来るのかすらわからない夕陽に告白をするなんて考えすぎかも………


けど来るかもしれない。







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