流れ星




そう考えると、自分が凄い惨めで仕方ない………。



「朝陽っ!

星空、綺麗だろ。」



夕陽があたしの名前を呼び、空を指さす。

夕陽が指さした先には、綺麗に輝く一番星…………。



夕陽は子供みたいな顔で一番星を見てる。



「…………綺麗…。

……っ……うぅ〜っ」



なぜか涙がでてしまった。

なんでだろうね………

夕陽の小さく笑って、子供みたいに星を見てる姿が心に染みた。



今のあたしには、星なんかより夕陽の笑顔が輝いて見えた………。








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