流れ星




だってあたし…………




ガチャ……


屋上のドアが開く音がした。

急いでドアを見ると、確かに昌樹先輩が言っていた通り夕陽がいた………




「なんで朝陽が……っ?」



夕陽が凄い驚いた顔をして、あたしを見る。


当たり前か………
今の時間は授業のはずだしね。



「………久しぶり。」



実際心のどこかで来ないかもしれないって思ってたから、夕陽を目の前にするとなにを話せばいいか戸惑う。



「………何か用?」





何か用…………



「告白しに来たの。」



何を話せばいいかわからなくなって言ってしまった………。

夕陽の顔を見ると、わけのわからないような顔をしてた。



「夕陽、好き………。


もう夕陽を探すの嫌なの。」



落ち着いてるように見えるかもしれないけど心の中は、凄い緊張してる………


鼓動が体の中をドクドクって大きい音を出してるのがわかる。



毎日、夕陽が学校に来てるかを気にしてた………

今日は来てないってわかると授業すらやる気を失って、お弁当を食べることすらしたくなくなる。



夕陽はまるで流れ星みたいな人だから、あたしは夜になると毎日探さなきゃいけないんだよ………

めったに見つからないから、あたしは見つけたとき子供みたいに騒いで喜ぶんだ。



けど夕陽は流れ星じゃないから。

毎日、会いたい

二人で歩きたい

何をしてるか知りたい



こう思ってしまうの………







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