流れ星
彼女の居場所
「よかったね♪」
あたしは今、有紗に屋上であったことを話した。
有紗は自分のことみたいに喜んでくれた。
「ありがと……っ。」
けれどもう放課後になって、迎えに来るって言った夕陽はまったく現れない。
忘れたのかな………
「あたし、屋上行ってから帰るね!!
有紗、ばいばいっ。」
「ばいばい。」
あたしは少し小走りで屋上に向かう。
夕陽、どうしたのかな………
屋上に着くと、夕陽はいた。
「……………寝てる…。」
屋上の真ん中で夕陽は寝てた。
疲れてるのかな…………
隣に座って夕陽の顔を見る。
やっぱかっこいいな……
ヤンキーみたいなのに髪は染めてないし、ピアスはしてるけど似合ってるし。
モテる要素がたっぷりある………
「夕陽…………
さっき言ったこと、信じていいのかな…」
かっこいい夕陽が言うから……
少し不安になるよ。
夕陽はかっこよくて、モテる。
あたしにはもったいない人なの知ってるから………
「……ん……あ、さひ?」
考えてると夕陽が起きた。
………かわいい…っ
「おはよ。
もう夕方だよ………。」
いつのまにか夕日があたしたちを見てた。
赤く染まる空…………
また二人で見れたね。
これからもたくさん夕陽といろんなものを見たいな。