流れ星

保健室





あれから一週間………


夕陽はめったに学校に来ないらしく、屋上に行っても会えなかった。



「朝陽〜っ、おっはよ♪」



教室で悩んでいると栗菜が来た。

栗菜はあたしが懸斗と栗菜の関係を知ってることを知らない。


じゃなきゃこんな風に話しかけられないと思うし………



かと言って前みたいに仲良くすることはできなくなった。



「………おはよ。

あ、有紗っ!」



ちょうど教室に入ってきた佐野有紗(サノアリサ)にあたしは話しかける。

栗菜との仲が悪くなってから、有紗はあたしと一緒にいてくれるようになった。



「朝陽、おはよ♪

あ、ねぇ見て〜っ!」



そう言い、有紗はあたしを引っ張ってくれた。

有紗は見た目はキツそうだし、美人で近寄りがたい感じだけど本当は、人の心をちゃんと考えてくれる良い子なんだ…………。



「有紗、ありがと。」



「ん〜?何が?

あ、志保っ!おはよ。」



「あ〜、有紗、朝陽♪

おはよう!!」



志保は子供っぽい感じで、歳上の彼氏がいる。



「おはよ〜!

志保、彼氏とデートどうだったの?」



昨日の放課後、志保は彼氏とデートだったらしい。



「へへっ♪

楽しかったよっ!」



幸せそうに話す志保。
彼氏のこと大好きなんだね。







< 4 / 39 >

この作品をシェア

pagetop