流れ星
裏切ったのは…
夕陽が保健室から出て行ってから数分がたち、チャイムが鳴った。
あたしはそのチャイムを合図に、教室に戻る。
教室に入ると有紗と志保が心配そうに出迎えてくれた。
「朝陽〜、大丈夫?」
有紗があたしのおでこに手を当てながら聞く。
「大丈夫♪」
そう言うと二人とも安心したように笑った。
「仮病なんじゃん?」
あたしも安心して三人で話していると加奈の小さな声が聞こえてきた。
仮病って………あたしのこと?
だとしたら少し嫌な感じ………
言葉を発したのは加奈だった。
有紗はそれに気付き喋りだす。
「友達の彼氏取るとかありえな〜いっ。
そんな奴の友達もね?」
有紗は加奈を一直線に見ながら話す。
それじゃぁ加奈のこと言ってるってわかるのに………
「………簡単に次の男ができるのもどうかと思うけど〜?」