愛して。
「本当にしょーがないなぁ。
じゃあ、何か作るから待っててね。」
結局、拓真くんに甘いんだよね私って…
だるい体を無理やり起こして服を取りに行こうとしたら、
「違う違う。そんな体で無理させるわけねーだろ!」
拓真くんは慌てて私の腕を掴んだ。
「……え?
でもお腹すいたんでしょ?」
「……………もしかして、何も用意してない…とか?」
少し寂しそうに私の顔を覗き込む拓真くんに
不謹慎だけど胸がきゅんとしめつけられた。
「まぁ、確かに昨日からずっと泊まってるもんな。しょーがないか…」
とかぶつぶつ自問自答してるし…(笑)
もしかして、チョコ…?
なんて自惚れてもいい?
でも、いつもは見れない拓真くんのションボリした顔がすごく可愛くて笑ってしまった。