愛して。
加奈がブーブー文句言い始めたから
「お前はこれで十分だろ。」
冷蔵庫の中にあるコーヒーゼリーを出した。
「きゃ―!拓真大好き!!」
加奈はこれが好き。
コーヒーゼリーをだせばすぐに機嫌をよくする単純な奴。
まぁ、なんだかんだでオレも加奈には甘いのかもしれない。
――――――――……
「ねぇ、今の彼女ってどんな子?」
掴んだ肉じゃがのジャガイモを落としそうになった。
「は?なんで?
別に、普通にいい子だよ。」
加奈はオレに彼女がいるとなんで付き合ったの?とかどっちが告白したの?
と付き合った経緯をしりたがって
彼女のことを知りたがることは今までなかった。
まぁ、今までの彼女は全員向こうから言い寄ってきたからテキトーに付き合ってただけだけど。