愛して。


加奈がブーブー文句言い始めたから 


「お前はこれで十分だろ。」 


冷蔵庫の中にあるコーヒーゼリーを出した。 


「きゃ―!拓真大好き!!」


加奈はこれが好き。 

コーヒーゼリーをだせばすぐに機嫌をよくする単純な奴。 


まぁ、なんだかんだでオレも加奈には甘いのかもしれない。 





――――――――……


「ねぇ、今の彼女ってどんな子?」


掴んだ肉じゃがのジャガイモを落としそうになった。 

「は?なんで?
別に、普通にいい子だよ。」 


加奈はオレに彼女がいるとなんで付き合ったの?とかどっちが告白したの? 

と付き合った経緯をしりたがって 

彼女のことを知りたがることは今までなかった。



まぁ、今までの彼女は全員向こうから言い寄ってきたからテキトーに付き合ってただけだけど。 






< 144 / 208 >

この作品をシェア

pagetop