愛して。



「今の彼女は自分から告ったでしょ!」


あ、図星だ!とか言いながら笑う加奈。 


なんか笑い方がバカにされてるようでムカつく…


「拓真見てたら分かるよ。最近笑顔が変わってきたもん。 
彼女に似てきたんじゃない?
彼女、優しい子なんだね。」


加奈からこんな言葉がでるなんて思ってもみなかった。 


なんか姉貴っぽい(笑)



「オレ、そんなに変わった?」


「うーん。よく分かんないけど雰囲気が穏やかになったきがする。」 



それじゃ、帰るね。と立ち上がる加奈。 


「お皿ぐらい自分であらってね。 
あと、これは私と母さんの分だから★明日ここに来て、彼女との時間を邪魔するのはいけないと思って。」


チョコをテーブルの上に置かれた。 


「サンキュー。」



「今の彼女大切にしなよ。別れたら、私許さないから!!」


「はいはい。じゃあな。」


オレが麗花と別れるとかありえねーし。 






加奈を玄関まで見送った後、麗花にメールした。 



早く麗花に会いたい…


あの笑顔を見たい…


オレの名前を呼ぶ声が聞きてぇよ…



麗花………




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