愛して。
拓真くんはなかなか私を離してくれなくて、結局気が付けばもう午前3時を時計が示していた。
「拓真くん…もう……」
「ダメ……まだ……」
体中が痺れてもう指も上手く動かせない。
拓真くんに自分から触りたくても体がいうことを聞かない…
「……オレ…さ、麗花からキスして欲しかったんだ…」
「……?」
「別にキスじゃなくて抱きついてきてくれるだけでも良かったし、押し倒してこられても全然良かったんだけど…」
「……。」
「いつもオレばっか麗花を欲しがってばっかで、オレばっか麗花が好きで…ワガママだって分かってる……
でも、オレが麗花から少し離れたら、麗花がオレを欲しがってくれるなかって…」