愛して。
「...拓真くん.......離して?」
「.......。」
お姫様だっこされてベッドに逆戻り。
拓真くんが私の上にのる。
「.....ンんっ。」
何度もキスされる。
「ちょっ.....たく........」
悲しかった。
私は彼女の代わりでしかないんだ。
彼女にはなれない。
拓真くんの“一番”にはなれない。
そう思えば思うほど悲しかった。
なのに。
どうして.......?
どうしてこんなに優しいキスをするの?
どうしてこんなに甘いキスをするの?
お願いだから、これ以上拓真くんを好きにならせないで.......
もっと苦しくなる。
拓真くんの胸を押した。
「.....?」
「あ...朝だし、学校いかなきゃ!!
今はダメ.....だよ。」
どうしても拓真くんの腕の中から抜け出したかった。
事実に押し潰されそうだった。