愛して。
「ごめん。もうこんなキスしねーから。泣くなよ..........」
泣きたくない。
拓真くんにこれ以上迷惑かけたくないのに。
拓真くんはさっきよりも強く私を抱きしめた。
どれくらい経ったんだろ。
拓真くんの胸の中で今までたまってた涙が全部流れた。
「拓真くん。ありがと。 もう大丈夫だから。」
今度こそ出ようとしたら、
「あ、麗花っ。
........オレっ」
「ん?」
「.....っ。
やっぱ、今度でいい。」
「 何?言って? 」
「なんでもねーよ。」
「うん?」
なんだろ?
途中で止められると気になる。
「また今度な。」
ポンポンと私の頭を軽く叩いた。
「うんっ。」
“また今度な”って事はまた会えるって事だよね/////
それだけで私の心は一気に軽くなった。
「おやすみ。」
「おやすみなさい。」
私はマンションへ入った。