愛して。


「ごめん。もうこんなキスしねーから。泣くなよ..........」 

泣きたくない。 

拓真くんにこれ以上迷惑かけたくないのに。 


拓真くんはさっきよりも強く私を抱きしめた。 










どれくらい経ったんだろ。 

拓真くんの胸の中で今までたまってた涙が全部流れた。 


「拓真くん。ありがと。 もう大丈夫だから。」 


今度こそ出ようとしたら、 

「あ、麗花っ。 
........オレっ」 

「ん?」 


「.....っ。 
やっぱ、今度でいい。」 

「 何?言って? 」 


「なんでもねーよ。」 


「うん?」 


なんだろ? 
途中で止められると気になる。 


「また今度な。」 


ポンポンと私の頭を軽く叩いた。 


「うんっ。」 


“また今度な”って事はまた会えるって事だよね/////


それだけで私の心は一気に軽くなった。 


「おやすみ。」 


「おやすみなさい。」 


私はマンションへ入った。 









< 81 / 208 >

この作品をシェア

pagetop