愛して。


次の日の夕方。 

拓真くんのマンションの前に到着。 


自分から来たのは初めてで、緊張する。 


メールした方が良かったかなぁ。 


でも、昨日拓真くんの目の前であんなに泣いちゃたからなんか恥ずかしいんだよね/// 


手紙にお礼書いたから、もし居なくても大丈夫!!


エレベータにのって3階のボタンを押した。 






“チーン” 


3階に着いてエレベータから降りた私は、動けなかった。 








一番見たくなかった光景。 


「ちょっ....、ここ玄関だぞ!?放れろって!!」 


「やだ!!いいじゃん別に。この階の人達は皆私達の事知ってるんだし。」


「加奈!!マジで恥ずかしいから止めろ!!!」 



拓真くんと加奈さん...

玄関で抱き合う二人。 


見たくない。 


麗花見ちゃダメ!!


ここに居たらダメだよ!!

頭のなかでは色々浮かぶけど、体が言うことを聞かない。 



加奈さん凄く綺麗な人だなぁ。 


私なんか比べものになんないよ......















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