【短編】愛しい君に...[続編追加]
「亜月、勘違いするなよ。そんな上目遣いされたら、我慢できるもんも我慢できない。」


朔夜は、私を抱きしめた。


なんか、久々でドキドキしてきた。


トクトクと少しいつもより早い心音。


それは、私だけじゃなくて朔夜もで。


重なる心音が心地いい。



「なんで、我慢するの?」


「亜月の体が心配だから。最初はさ。亜月がいるだけで余裕がなかった。けどさ。亜月と体を重ねるごとに少しは余裕が出てきて、亜月を気遣えるようになっただけ。それに、これから先もずっと一緒なんだから。」


「朔夜」


私は、朔夜を抱きしめ返した。
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