好きだった

キス

急に手を握られた。

琴音「…!」

康太『…いい?』

琴音「…ぅん。」

私は俯いていた。

康太さんは私の顔を覗いて、私の手を握っている逆の手で私の顎を少しあげた。

私は目を閉じた。

ちゅっ
一度はなされたがすぐに私の唇をとらえた。

今度は少し長く
少し激しく。

私はどうしていいかわからず、息をすることも出来なかった。

苦しくなってきた私は康太さんの服を少し引っ張った。

康太さんは唇を離し、私の顔を見て私を抱き寄せた。

康太『…ごめん。止められなかった。』

私はだまったまま首を横に振った。

康太さんはさらに強く抱きしめてくれた。

琴音「私もごめんね。私今まで付き合ったことなくて。彼氏とキスするの初めてで。康太さんがキスしてくれて…嬉しかった…から。」

私は何を言ってるんだ?
私は少しパニクっていた!

康太『…俺、琴ちゃんの事大切にするから。』

琴音「うん。ありがと康太さん。」

康太さんは私を体から離した。

康太『あと!さん付けはなし!康太とかこうって呼んで!』

琴音「…!うん!じゃあ、こうでいい?」

康太『うん。俺は琴でいい?』
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