生徒vsテロリスト?



…不安だ。


あたしが知らない『あたし』を、
なぜアイツらが知っている?


なぜ…。


なぜ…。


「金石、あたし…。」


「岬、『大丈夫』だよ。」


金石の『大丈夫』は、
あたしの胸に優しく響いた…。


不思議と、さっきまでの不安は薄らいでいった。


「……うん、『大丈夫』になった!
へこたれてちゃ、あたしらしくないしねっ!」


…ありがとう、金石。


そしてあたしは、
ふと、空を見上げた。


まだ太陽は高いところにあって、
サンサンと照りつけていて、
空には積乱雲がもくもくしてて。


今度は腕時計を見た。


今は、PM2:23。
【第2のゲーム】終了までは、あと約1時間半。


…長くなりそう。


その時、どこからか声がした。


「沙弥ちゃーん!
こっち向いてーっ!」


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