生徒vsテロリスト?
…ん?
男の声だ………。
ま、まさか………!
「かっ、金石?!」
バッと金石の方に振り返る。
「ちげぇよ、バカ!」
金石に軽く頭を叩かれてしまった…。
「………うーん…。
よく考えると…向こうの方から…かな?」
あたしは、あたし達がいるベランダの奥の方、
非常階段を指さした。
その非常階段は、何かあった時に、
高1、高2、高3の各10組中の1〜8組が外に逃げられるように作られている。
そして、階段は高1〜高3の8組の近くに設置されている。
…ちなみに、9、10組は別の階段を使う。
「そう…みたいだな。」
金石は少し身構えた。