生徒vsテロリスト?
少しの間悩んでいると、金石が、
「…岬、俺いいこと思い付いちゃった。」
と、耳元で囁いた。
…それを男が見逃すわけもなく、
「てめぇ!
マイエンジェルになんてことを!
いい加減離れろ!!」
と、また騒ぎ始めた。
「…ちょっと、黙って。」
あたしは若干キレながら、そう言い放った。
すると、男はシュンとなった。
…いいのか?
テロリストなのに、言うこと聞いちゃって。
「…いいか?
岬がアイツを誘惑すればいいんだ。
そしたら、アイツ、
鼻血吹き出して倒れるから。」
「…って、えぇっ?!」
ゆ、誘惑なんて…。
どうすればいいんだか……。
「とにかく、何でもいいからやってこい!」
…金石に言われるまま、
あたしはその男の前に立った。