生徒vsテロリスト?



「か…っ……
金石ーっ!!!」


あたしは叫んだ。


そしてすぐ、
8メートルほど後ろの非常階段の方に振り向くと、


ぐったりした金石が…。


「金石っ…!!」


あたしは【アサシ】の手を振りほどこうとした。


…けど、
びくともしない。


「離してっ!」


必死で振りほどこうとするも、
どうしても【アサシ】は離さない。


『…沙弥ちゃん……。
僕を見なさい。』


【アサシ】は、
空いている右手であたしのあごを持ち、
【アサシ】の方に向かせた。


「……っ!」


『沙弥ちゃんの、そのポケットに入ってる手帳を渡しなさい。』


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